浪人しながら予備校へ通う際、交通費だけでも節約したいと考えている方は多いでしょう。通学の際に浪人生が学割を使用できるかどうかは、予備校によって異なります。
実際に予備校へ通う浪人生が、電車通学で学割を使用するための条件や、発行する際の注意点について紹介します。浪人生で予備校までの交通費を節約したい方は、参考にしてみてください。
電車の学割が使える予備校とは?
学割を使用して電車を利用できるのは「学校法人」が運営している予備校のみです。それ以外の予備校に通う場合は、学割が適用されないケースがほとんどなので留意しましょう。
一般的に、予備校に通う場合は「通学定期券」と「通勤定期券」の2種類から、どちらの定期券を購入するか選択します。
通勤定期券は、サラリーマンや学生など誰でも購入できる定期券であり、指定区間であれば、定期を購入した期間内に何度でも乗車可能です。
一方、通学定期券は鉄道会社が認定した学校や予備校に通う生徒のみが購入できます。学校法人の予備校であれば、鉄道会社から認定を受けているケースがほとんどです。具体的には、代々木ゼミナールや河合塾などが学校法人の予備校として挙げられます。
通学定期券の方が通勤定期券よりも学割が効くため、お得に購入できることが多いです。学校法人の予備校生で、どちらを購入するか迷った場合は、通学定期券を購入するとよいでしょう。
予備校生が電車の学割を発行する際の注意点
浪人中の予備校生が、学割価格で電車を利用する際に気をつけたいポイントを解説します。
◇書類を揃える必要がある
基本的に学割が効く定期券を利用して電車に乗る場合は、鉄道会社の窓口で定期券を購入する必要があります。
予備校へ通っていることを証明する「通学証明書」や「通学定期券購入兼用証明書」などを用意した上で、手続きを行ないましょう。鉄道会社によっては「申込書」の提出が求められる場合もあります。
スムーズに学割が効いた定期券を購入するためにも、必要な書類を忘れずに用意することが大切です。
◇予備校によって対応が異なる
予備校によっては、通い始めた時期で学割の効く通学定期券を購入できるかどうかが決定します。4月や5月などの春に入学した生徒のみ通学定期券の購入が認められるケースがあり、入学時期には注意が必要です。
一方で、入学時期に関係なくいつでも通学定期券を購入できる予備校もあります。6月以降や、後期からの入学を検討している場合は、その予備校における通学定期券の購入可否を確認しておきましょう。
◇購入できる区間が限定的
基本的に通学定期券で利用できる区間は、自宅から予備校の最寄駅までに限定されています。自宅や予備校の最寄駅を越える範囲や、予備校に通うのとは全く関係ない区間の定期券は購入できません。
区間を変更する場合は、改めて必要な証明書を用意して窓口で手続きする必要があるため、注意しましょう。
◇頻度によっては買わない方がお得なケースもある
通学定期券は学割が効いてお得に予備校まで通える反面、電車を利用する頻度によっては購入しない方が費用を抑えられる場合もあります。
鉄道会社によっては週5日以上利用しなければ、定期券を購入した方が高額になることがあります。オンライン授業を導入している予備校の場合には毎日通うことがないため、割高になる可能性が高いでしょう。
予備校に通う頻度と往復の交通費を計算し、通学定期券の費用と比較して購入を検討してみてください。
まとめ
学校法人が経営している予備校であれば、学割料金で電車を利用できます。ただし、入学時期によっては通学定期券の購入が認められない予備校もあるため、予備校が設けている制度をあらかじめ調べておくと安心です。
電車を利用する区間や頻度を考慮して、学割を利用するかどうかを決定してみてください。